環境政策と経済安全保障
ナフサも多くがホルムズ海峡経由
我が国に届く原油は94%がホルムズ海峡を経由して持ち込まれますが、原油を精製して作られるナフサの事情も似ています。精製場所が湾岸諸国(サウジアラビア、UAE、カタール)に置かれているからです。つまり、我が国で、輸入した原油からナフサが精製されることもありますが、それと同量かそれ以上のナフサは湾岸諸国で精製された後にホルムズ海峡経由で日本にやってくるのです。アジアでエチレン等に加工されるケースもあります。
東南アジア諸国への100億ドル支援の真意
サプライチェーンが世界に拡がる中、危機に対応した再編成が急務です。実際、ナフサの精製は世界中で行われていますので、脱ホルムズ海峡も可能です。しかし、その場合に問題になるのがコストの問題とナフサの加工地との関係です。事実、日本企業がナフサを使って製品を造る拠点を東南アジアに置いているケースも少なからずあるのです。我が国が東南アジアの国々に100億ドルの支援を表明したのは、そういう理由からです。
ナフサ不足をきっかけに進めるリサイクル
経済安全保障は、日本からの資金の対外流出を防ぐという観点で考えると新たな視点が開けます。ナフサ不足をきっかけに国内でペットボトルのリサイクルが更に促進したり、様々なプラスチック製品のリサイクルが進む様にすることは環境政策上も重要です。リサイクル設備の高度化という課題にも取り組まなければなりません。レアメタルのリサイクルと等しく重要です。
資源小国の日本を資源大国にするリサイクル
再生可能エネルギーの振興も我が国独自のエネルギー源になります。電子製品、プラスチックをはじめ様々な製品のリサイクルは資源の無い日本が資源を獲得することと同じ意味を持ちます。環境政策を推進することは、中長期的視点からも我が国の経済安保に資することになります。 Tweet





