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活動報告

 <活動報告>

あさお慶一郎ミニ対談:渡部 恒雄氏

  • あさお慶一郎ミニ対談:渡部 恒雄氏
  • 日本のヴィジョンを考える会講演後の対談(2020年06月24日)

今回は、笹川平和財団 上席研究員でいらっしゃる 渡部 恒雄氏 をお招きして『ジョージ・フロイド氏事件と大統領選挙』と題して開催致します。

さて、米国は5月の最終月曜日は「戦没者追悼記念日」で、夏の始まりとされます。今年は各州の経済活動再開とも重なり、外出する人が増えました。加えて、この日には、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が黒人男性(ジョージ・フロイド氏46歳)の首を圧迫して死亡させる事件が発生しました。その直後から全米50州で抗議デモが広がりました。
デモの背景には米国抱える人種差別問題があり、この事件が引き金となって、経済、教育、賃金、保健加入格差などあらゆる問題が噴出しました。
これは1964年の公民権法が成立以降も長期間米国が放置してきた問題であり、抑圧されてきた黒人・ヒスパニックたちがデモに参加し、若い白人たちも共鳴して、仏・独・英を含む全世界40数か国に広がって収まる気配はありません。
この状況の中で実施される11月の大統領選挙ですが、8日のCNNでは民主党のバイデン前副大統領が支持率55%、トランプ氏41%と14ポイントの差がついております。トランプ氏には40%の岩盤支持者があると言われていますが、このグループから離脱者も出ているとの報道もあります。
果たして結果がどうなるかは世界が注目しており、渡部先生のご見解を伺います。
先生は長い間のワシントンシンクタンク時代の人脈を生かし、NHKはじめ各種メディアに登場し、特にTV・講演会での歯切れの良さには定評があります。

【講師経歴】
笹川平和財団 上席研究員
1963年福島県に生まれる。1988年、東北大学歯学部卒業、歯科医師となるが、社会科学への情熱を捨てきれず米国留学。1995年ニューヨークのニュースクール大学で政治学修士課程修了。同年、ワシントンDCのCSIS(戦略国際問題研究所)に入所。客員研究員、研究員、主任研究員を経て2003年3月より上級研究員として、日本の政党政治、外交安保政策、日米関係およびアジアの安全保障を研究。2005年4月に日本に帰国。以来CSISでは非常勤研究員を務める。三井物産戦略研究所主任研究員を経て、2009年4月から2016年8月まで東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。9月より上席研究員専任となり、10月に笹川平和財団に特任研究員として移籍。2017年10月より現職。外交・安全保障政策、日米関係、米国の政策分析に携わる。
2007年12月から2010年3月まで報道番組「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系列)のコメンテーター。2010年5月から2011年3月まで外務省発行誌「外交」の編集委員。

【著書】
「大国の暴走―『米・中・露』三帝国はなぜ世界を脅かすのか」(共著、2017年 講談社)
「戦後日本の歴史認識」(共著、2017年 東京大学出版会)
「Asia Pacific Countries and the US Rebalancing Strategy」(共著、2016年Palgrave Macmillan)
「いまのアメリカがわかる本・最新版」(2013年 三笠書房)
「二〇二五年米中逆転―歴史が教える米中関係の真実」(2011年 PHP研究所)
等。