岸田文雄総裁との対談
岸田首相と私は、金融界出身という共通点があります。岸田総理大臣が掲げる「新しい資本主義」について、「環境と経済の両立」、私が提案する「デジタル歳入庁」の設置について対談いたしました。

浅尾参議院選挙神奈川選挙区で自民党の公認候補として、再チャレンジの機会をいただきました。このチャンスを生かして、日本の未来に貢献したいと思います。
岸田浅尾慶一郎さんは、2009年に当時の民主党でネクスト防衛大臣を務めていました。政権交代が現実味を帯びる中、そのまま行けば、大臣になれたのに、あえて民主党を離れましたね。ぶれない信念を持った政治家なのだと、とても印象に残りました。多くの政治家が信念という言葉を使いますが、目の前の大臣ポストを投げ打つ政治家はそうはいません。
浅尾あの当時の鳩山首相は沖縄の基地問題で「最低でも県外」と公言して、アメリカとの信頼関係に亀裂を生みました。もし私が防衛大臣になっていたら、真っ先に辞表を出すことになっていたでしょう。一国平和主義の理想論で日本の安全は守れません。そして、日本が国際社会の安定化に貢献することもできないでしょう。ロシアによるウクライナ侵略や中国の軍事的な台頭、北朝鮮問題など東アジア情勢の緊張を前に、国民の多くは、日本の安全保障に不安と関心を抱いています。安全保障にはリアリティが必要なのです。今は多くの国民の皆さんが、私の考えに共感して頂けると思っています。
岸田

浅尾これまでの25年間の政治経験を生かして、実行力で国民の皆さんの期待に応える覚悟です。
岸田私は浅尾さんの実行力にも期待しています。浅尾さんは1999年に月刊誌に北朝鮮の半潜水艇に日本製の部品が使われているという論文を寄稿しました。この論文によって日本全体に問題意識が広がり、浅尾さんご自身が旗振り役となって、これに対応する超党派の議員立法が成立しました。政治家としての並外れた実行力を感じましたよ。
浅尾当時は「国防」「国益」という言葉にアレルギー反応を示す国会議員やマス・メディアの記者も大勢いました。そんな中、河野太郎さんや山本一太さん(現・群馬県知事)ら志を同じくする若手議員たちと党派を超えて手を組み、法律を成立させたことは政治家として良い経験になりました。国民の安全を守り、国際社会の安定に貢献するために国政の舞台で再び腕を振るいたいです。
岸田実は私と浅尾さんには、共通点があります。私は日本長期信用銀行(現・新生銀行)で働いた経験があり、浅尾さんは日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)の出身です。私は5月にロンドンの金融街シティで講演、「岸田に投資を(インベスト・イン・キシダ)」と世界に呼びかけました。銀行で働いた経験を生かして、貯蓄から投資への移行を促し「資産所得倍増」を実現して、日本を豊かな国にしたいと考えています。
浅尾

岸田浅尾さんは、かつて「みんなの党」代表も担われていた。みんなの党を解党する時に、党に残っていた政党交付金を、浅尾さんのリーダーシップで全額、国に返還しましたね。これは憲政史上初の快挙でした。信念の政治家として国民に対して筋を通す浅尾さんらしい行動でした。多くの国民の記憶にも残っているでしょう。
浅尾政党を解党する際に、政党交付金を仲間内で分配してしまったり、新しい政党に資金を移動してしまったりしているのが実情です。しかし、税金から支払われている政党交付金を国に返すのは当然のことです。みんなの党を解党する際には政党交付金14億円を国に返還しました。政治家として国民に恥ずかしくない決断をしたと考えています。
岸田浅尾さんは、「デジタル歳入庁」の設置を提案するなど、現実的でユニークな提案力を持っていることにも注目しています。
浅尾デジタル歳入庁は、行政改革だけでなく、企業の利便性の向上、社会保険料の徴収漏れ等を防げる上、政府が率先してデジタル化をけん引することで、日本社会全体のデジタル化に追い風になると考えています。
岸田ぶれない信念と実行力、アイディアと専門知識を生かして、ぜひ国民のために働いていください。
浅尾私の政治信条は「誰にでも何度でもチャンスのある社会」の実現です。前回の選挙では敗れましたが、私は、こうして再び立ち上がりました。このチャンスを生かして全力で日本のために尽くします。 Tweet