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ブログ

あさお慶一郎が、この時代の出来事に思う事や具体的な政策を語ります。

ヒトへの投資の時代へ。

  • ヒトへの投資の時代へ

7月で現在私が教えている玉川大学の春学期のすべての授業と試験が終了しました。
大学で初めて教えてそれなりに緊張しましたが、期末試験の後に一人の学生から
「難しかったけど、大変勉強になりました。有難うございました。」と感謝の言葉をもらいました。
自分として今年一番うれしい言葉でした。
再び人が資源とされる時代になると前回のブログで記しましたが、その為には人材教育が大切になります。
「自分で考える力を身につける」に主眼を置いて大学での最初の学期を終えました。
日本の社会における人材教育の必要性を再確認した学期でもありました。

モノ作り・製造業が経済を支えて高度成長を成し遂げた日本ですが、バブルの時代以降日本も世界もお金が経済の中心となる時代を経験しました。
貿易に関係して国境を超えるお金よりもはるかに多くのお金が投資に関連して国境を超えて行くことを我々は知っております。
そして、今、世界の経済は、グーグルやアップル、バイドゥ(注1)やテンセント(注2)と言った新たな技術を使った新しいビジネスを展開する新興企業の影響を大きく受ける様になりました。
こうした新興企業が行うAIや自動運転など、新たなビジネスに向けた投資は巨額です。
そして、そのほとんどは人への投資です。

人口が減少する日本だからこそ、ヒトへの投資を増やし、一人あたりの生産性を引き上げることにもっと真剣に取り組むべきです。
先月号の活動レポートで触れた最低賃金の引き上げは強制的にヒトに投資をさせる政府が持っている手立ての一つです。
7月24日厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会は全国平均で26円最低賃金を引き上げ874円とする答申をまとめました。
私の主張する大幅引き上げにはまだ遠い決定ですが、初めの一歩は踏み出しました。

加えて、日本人にいかに考える力を身に着けさせるかが課題となるでしょう。
これは「言うは易く、行うのは難し」ですが、暗記したことをテストで聞くのではなく、例えばケーススタディの様に実際にあった話を題材に自分だったらどうするか考える機会を多く持つことも大切なのではないでしょうか?
私の授業、「政治学」のテストでは政策テーマを定め、自身の物語を含めた演説をしてもらいました。
これも小さな一歩とはなったはずです。


注1)バイドゥ:中華人民共和国で最大の検索エンジンを提供する企業。全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位。
注2)テンセント:中華人民共和国にある売上高で世界最大のゲーム会社。アプリの収益は世界一。