あさお慶一郎(前衆議院議員 神奈川4区)

湘南の風

「教育格差の原因と解消のための提言」活動レポート2018年12月号

2018年12月05日 (水)


社会学者・詩人の水無田気流さんからのコメント
先月号の活動レポートに21世紀出生児(2001年、平成13年出生児)の継続調査の結果から、家で全く勉強をしない高校1年生が増えたと載せたのに対し、多くのご意見を頂戴いたしました。
また、毎日新聞のインターネット版政治コラムに同じ問題を寄せたところ、社会学者で詩人の水無田気流さんからも以下の様なコメントを頂きました。

学力階層によって隔たりのある勉強時間
統計調査に鑑みると、勉強時間は学力階層によって大きな隔たりがあります。
例えば、チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)によれば、偏差値60以上の上位層は、塾や予備校での時間を含めて、平日校外学習を「ほとんどしない」学生は7.7%しかおらず、2時間以上勉強する学生が46.9%もいます。
一方、偏差値40未満の下位層では、「ほとんどしない」学生が47.1%になり、2時間以上勉強する学生は16.4%になります。
ベネッセ教育総合研究所の高校1、2年生の調査で校外学習時間を多い順に並べると、私立中高一貫(79.3分)、私立・3年制(64.6分)、公立・3年制(63.6分)となります。

こどもの相対的貧困率
偏差値の高い子の方が塾や予備校も含めた校外学習の時間が長く、私立中高一貫に通う学生の方がより校外学習時間が長いのはなぜでしょうか。
水無田気流さんのご指摘によれば、親の所得が高い家庭の方が子どもに勉強する環境を提供しやすいということになるようです。
実は、我が国の子どもの7人に1人は所得の中位の半分の家庭で暮らしている、いわゆる相対貧困家庭の子どもです。
特に、1人親世帯のお子さんの相対貧困率は50%を超えます。

出来る対策を短期・中期で実現を
親の所得が子どもの教育機会に影響し、結果として将来のその子どもの所得にも影響することは絶対に避けなければならない問題です。
もとより、特効薬はありませんが、何度かこのレポートでも取り上げた最低賃金を大幅に引き上げる対策は急務です。
1人1時間あたりGDPの半分まで最低賃金を引き上げると、全国平均で1時間あたり1300円になります。
一日8時間年間250日働く人の収入は260万円にまで高まり、相対貧困から離脱出来る計算になります。
人手不足の今だからこそ、思い切った格差の是正策を打ち出し、子どもの貧困とそれに伴う教育格差をなくすべきです。


前衆議院議員 浅尾慶一郎


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